私立高校のメリットとは?公立高校との違いや特徴も解説

「私立高校のメリットって何?」「公立高校とどちらを選ぶべき?」と疑問を持っている方に向けて、本記事では私立高校と公立高校の違いや特徴、メリットとデメリットについて詳しく解説します。それぞれの特徴を理解して、子どもにあった進路を選んでみてください。
私立高校と公立高校の違い

出典:PIXTA
まずは私立高校と公立高校の違いについて解説します。私立高校と公立高校の特徴を理解して、子どもにあった教育を受けさせることが重要です。どちらに進学するべきか迷っている方も違いをあらかじめ知っておきましょう。
私立高校の特徴
私立高校は独自の教育方針や理念を持っているのが特徴。国際教育や芸術教育など、特色のある教育課程にも力を入れている高校が多いです。
また自由な校風を持つ学校が多く、個性を尊重する傾向があるのも特徴。独自の入試制度を実施しており、学力試験だけでなく、面接や作文、部活動の実績などを重視する学校もあります。
公立高校の特徴
公立高校は国が決めた教育を受けられるのが特徴。地域に根差した校風を持つ学校が多く、生徒同士の協調性や規律性、主体性が重視される傾向があります。また入試内容は中学3年間で勉強した教科書の範囲から出題されるのが一般的です。
また、特色や教育方針が似かよっており、勉強と部活動の文武両道を教育目標としている高校が多い傾向にあります。
私立高校|メリット
進路指導が手厚い
私立高校に通うメリットの1つは、進路指導が手厚い点です。
入学金や授業料が安い公立高校と比較して、私立高校は学費が高い傾向にあります。その分、大学進学率を高めるための受験対策講座や特色のある授業などを設けている高校が多いことが魅力のひとつです。
また生徒一人ひとりに寄りそった進路指導や個別相談など、充実のサポートを受けられる点もメリットとして挙げられます。
教育環境が整っている
私立高校に通うもう1つのメリットは、教育環境が整えられている点です。
前述した通り、私立高校は学費が高い分最新の設備を導入したり、校舎や冷暖房設備を充実させたり、独自のカリキュラムを設けたりと学ぶための環境が整えられています。
そのほかにもコンテストや海外学校との交流プログラム、ボランティア活動といった課外活動も盛んなので、子どもにさまざまな経験をさせたいという保護者の方にもおすすめです。
私立高校|デメリット
学費が高い
私立高校のデメリットは、学費が高いということ。文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、高等学校(全日制)に通う子ども1人当たりの学習費総額(学校教育費、学校給食費、学校外活動費)は、公立高校では年間51万2,971円、私立高校では年間105万4,444円(※)です。
単純計算すると、3年間で公立高校は約154万円、私立高校は約316万円の学費がかかるので、平均約160万円ほど高いということになります。
※“文部科学省 公式HP”参照
受験競争が激しい
前述した通り、私立高校は大学進学に力を入れていたり、手厚い進路指導が受けられたりとサポート体制が充実しているので、人気の高校ほど受験競争が高いというデメリットがあります。
また大学進学に力を入れている学校ほど、高い学力と入念な試験対策が必要です。競争率が高い高校だと、希望のコースに入学できない場合があるというデメリットもあります。
公立高校|メリット
授業料が安い
公立高校のメリットは授業料が安い点です。前述の通り、公立高校の学費は年間約51万(※)で、私立高校より年間約50万円ほど安いというメリットがあります。
そのため、「学費を準備できるか心配」「私立高校に通わせるお金がない」という保護者にとっては公立高校への進学がおすすめです。
通学が便利
公立高校に通う場合、家から通える近くの学校を選ぶことが多いため、通学がしやすいというメリットがあります。徒歩や自転車で通うことができれば、その分通学費を浮かせられる点もメリット。
また地域のイベントやボランティアなどの活動も活発なので、地域社会の一員としての自覚を育めます。
公立高校|デメリット
教育環境や設備が十分でない場合がある
公立高校は私立高校と比べると、教育環境や設備が不十分な場合が多い点がデメリット。多くの公立高校では画一的な教育が行われており、生徒の個性や興味、関心に合わせた教育が行われていない場合もあります。
また設備の修繕にかけられる費用が少なく、校舎や体育館といった設備の老朽化が問題となっている場合がある点もデメリットです。
特色のある教育課程が少ない
公立高校は私立高校と比べると特色のある教育課程やコースが少ないというデメリットがあります。私立高校は国際科や音楽科、スポーツ科など、語学や芸術に特化したコースがある高校が多いのに対し、公立高校は普通科が一般的です。
もし勉強以外で興味のある分野や学びたいことがある場合、公立高校より私立高校の方が向いているかもしれません。
私立高校と公立高校どちらにもメリットとデメリットがある

出典:pixta.jp
私立高校と公立高校のメリットとデメリット、特徴や違いについて解説しました。「大学進学に力を入れたい」「設備が整った学校がいい」という方は私立高校、「できるだけ授業料を安く済ませたい」という方は公立高校が向いています。それぞれのメリットを理解して、高校選びの参考にしてみてください。