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私立高校と公立高校の違いは?メリットや向いている人の特徴も紹介

2024.10.09 更新日: 2024年7月8日

 

高校の志望校を選ぶ際に私立、都立、公立のどの学校にすればよいかという点に悩む方も多いでしょう。本記事では、私立高校と公立高校の違いにフォーカスし、それぞれのメリットと向いている学生の特徴を解説します。学費や偏差値など、気になるポイントもまとめました。

私立高校と公立高校の違い7選

出典:PIXTA

私立高校と公立高校の違いは以下のとおりです。

  1. 費用
  2. 校則
  3. 部活
  4. 設備
  5. 教育方針
  6. 勉強内容
  7. 受験方法・試験科目

 

まずは、私立高校と公立高校の違いについて詳しく解説します。

1. 費用

公立高校に比べて私立高校の方が全体的な費用が高くなる傾向です。文部科学省が発表した「子供の学習費調査」によると、年間の公立高校(全日制)の学習費総額は約51万3千円(※)、私立高校(全日制)は、約105万4千円(※)という結果となりました。

3年間の総額は、公立高校(全日制)は約153万9千円、私立高校(全日制)は約316万2千円です。

“文部科学省「子供の学習費調査」2. 調査結果の概要PDF”参照
※令和3年度の情報です。

2. 校則

私立高校は、校則が厳しい場合があります。頭髪や服装、持ち物など、細かく規制されているケースが多いのが特徴です。

 一方で公立高校は、自分の好きなカバンや靴・靴下を選べたり、アルバイトが許可されていたりする学校が多い傾向にあります。

3. 部活

公立高校では、多くの部活が盛んに行われています。運動部や文化部など、さまざまな部活があり、自分の興味に合わせて選べるのが特徴です。

私立高校は特定の部活に力を入れているケースも多いため、強豪校と呼ばれる学校も多く存在します。外部の指導者に指導を委託するケースもあるため、高いレベルの指導を受けられるのも魅力です。

ただし、公立高校でもレベルの高い学校は多く存在するので、気にしすぎる必要はないでしょう。

4. 設備

私立高校は授業料が高い代わりに設備がきれいで充実している傾向。冷暖房完備や最新の機器導入など、充実した設備を備えている学校も多いため、快適に過ごせるのが魅力です。

近年では、公立高校も私立高校と同じように設備の充実に力を入れている学校も多いため、過ごしやすさだけで判断するのは難しいといえます。

私立高校によっては、自習室があったり、部活動で利用するグラウンドの種類が豊富であったりと個性があるので、設備によって学校を選ぶのも1つの手段です。

5. 教育方針

公立高校は地域住民の教育機関としての役割を担っています。地域社会に貢献できる人材育成に重点を置いているのが特徴です。

一方、私立高校は、独自の教育方針を掲げているのが特徴です。進学実績や国際教育、特定の分野に特化した教育など、さまざまな教育方針があります。

6. 勉強内容

公立高校では学習指導要領に基づいた授業が行われます。全国共通のカリキュラムで、すべての生徒が同じ内容を学べるのも魅力です。

一方、私立高校では独自のカリキュラムを組んでいる学校もあります。進学に特化した授業や、国際教育を取り入れた授業など、学校によって個性があります。

7. 受験方法・試験科目

公立高校は各都道府県の統一入試を受験する必要があります。試験科目は一般的に5教科で、出題内容は中学3年間で学んだ基礎的な内容です。

一方、私立高校は、独自の入試を行っています。試験科目は、学校によって異なりますが、一般的に3教科で、難しい問題も出題されるのが特徴です。

私立高校のメリット

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私立高校に通うメリットは以下のとおりです。

  1. 施設の設備が整っている
  2. 大学受験対策がしっかりしている

 

ここでは私立高校のメリットについて解説します。

施設の設備が整っている

多くの私立高校では授業料が公立よりも高額な分、設備投資をして、生徒たちの学習環境を充実させています。建物の外観や内装も新しいケースが多いため、きれいな環境で勉強ができるのも特徴です。

集中できる環境なので生徒たちの学習意欲を高め、質の高い教育を提供するのに役立ちます。

大学受験対策がしっかりしている

私立高校は大学進学実績を重視しているため、大学受験対策に力を入れているのが特徴です。具体的には、以下のような取り組みが行われています。

  • 受験指導
  • 模擬試験
  • 少人数制のクラス
  • 大学入試情報提供

 

上記の取り組みを通して、生徒たちが自分の志望校に合格できるよう、しっかりとサポートを受けられるのも私立高校の魅力です。

公立高校のメリット

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公立高校に通うメリットは以下のとおりです。

  • 受験料や学費が安い
  • 多様性が身に付く

 

メリットを理解した上で自分にあった高校を選びましょう。

受験料や学費が安い

公立高校は、都道府県や市町村が運営しているため、私立高校に比べて学費が安いことが特徴です。授業料だけでなく、教材費や修学旅行費なども、私立高校よりも安く抑えられています。

公立高校は経済的な負担が軽く、家計に優しいのがメリットです。

多様性が身に付く

公立高校は地域住民から幅広い生徒が集まるため、多様な価値観や文化に触れられます。社会に出てから、さまざまな人と協働していく上で重要となる経験ができるのが公立高校の特徴です。

私立高校に向いている人の特徴

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私立高校に向いている人の特徴は以下のとおりです。

  1. 大学受験対策をしたい人
  2. 専門的に学びたい分野がある人

 

ここからは私立高校に向いている人の特徴を紹介します。

大学受験対策をしたい人

私立高校は、公立高校と比べて大学受験対策に力を入れている学校が多いのが特徴。私立高校は以下のような人におすすめです。

  • 難関大学を目指したい人
  • 充実した進路指導を受けたい人
  • 大学受験に特化したカリキュラムや指導を受けたい人
  • 少人数制のクラスで、きめ細やかな指導を受けたい人

 

私立高校の中には、独自のカリキュラムや教材を使って、難関大学受験に特化した指導をしているところがあります。また、進路指導にも力を入れており、生徒一人ひとりに合った大学選びや受験対策をサポートしてくれるでしょう。

少人数制のクラスで、きめ細やかな指導を受けられるのも私立高校の魅力の1つです。先生と生徒の距離が近く、質問しやすい環境が整っています。

専門的に学びたい分野がある人

私立高校は、公立高校と比べてカリキュラムや教育方針に多様性があるため、自分の将来の目標に沿った専門的な学びを追求したい人に向いています。

具体的には、以下のような特徴を持つ人に私立高校はおすすめです。

  • 専門的な知識や技術を学びたい人
  • 高いレベルのスキルを身につけたい人
  • 専門分野で活躍している人々と交流したい人
  • 将来的に特定の専門分野で活躍したいという明確な目標がある人

 

私立高校の中には、特定の分野に特化した専門学科や独自の教育プログラムを用意しているところもたくさんあります。自分の興味や関心に合わせた専門的な学びを追求したい人に適した選択肢の1つといえるでしょう。

公立高校に向いている人の特徴

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公立高校に向いている人の特徴は以下のとおりです。

  1. 勉強習慣が身についている人
  2. 自由度の高い学校に行きたい人

 

公立高校は自己管理ができる人に向いています。ここからは向いている人の特徴について解説します。

勉強習慣が身についている人

公立高校は、私立高校と比べて経済的な負担が少なく、比較的自由な校風が特徴です。授業進度が早く、自主的に学習を進める必要があるため、勉強習慣が身についている人に向いています。

公立高校に向いている人の特徴は以下の通りです。

  • 基礎学力がしっかりしている人
  • 集中力が続き長時間勉強できる人
  • 自分で学習計画を立てて実行できる人

 

公立高校では私立高校と比べて授業進度が早いのも特徴です。自分で学習計画を立てて、計画的に学習を進められる力が必要となります。

課題やテスト勉強だけでなく、予習復習なども自主的に行う必要があるでしょう。誘惑に負けずに、目標に向かって努力できる力があることも重要です。

自由度の高い学校に行きたい人

公立高校は私立高校と比べて校則が緩く、自由度の高い学校生活を送りたい人に向いています。

具体的には、以下のような特徴を持つ人に公立高校はおすすめです。

  • 自分のペースで学習したい人
  • 部活動や課外活動に力を入れたい人
  • 友人と自由に過ごしたい人
  • 将来の進路を明確にしていない人

公立高校は自分で学習計画を立てて勉強を進められます。公立高校は、部活動や課外活動が盛んな学校が多く、自分の興味に合わせてさまざまな活動に参加できるのが特徴です。

公立高校は、私立高校よりも校風が自由で、友人との時間を大切にしたい人に向いています。公立高校は、大学進学以外の進路に対応しているため、将来の進路がまだ明確ではない人にとって選択肢が広がる環境です。

私立高校と公立高校の違いを理解して自分にあった高校を選ぼう!

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本記事では私立高校と公立高校の違いや、向いている人の特徴について解説しました。私立高校と公立高校は、学費だけでなく教育方針や校則が違います。どちらか迷った際は、自分の進路や何を重視するかを考えて選ぶのがおすすめです。本記事を参考に私立高校と公立高校の違いを理解して、自分の進路を決めましょう。