/* Template Name:平安女学院中学校高等学校(女子校特集) */ 平安女学院中学校・高等学校|女子校特集 - 私立中学・高校へ行こう! 関西の私立中学・高校を目指す受験生、保護者を応援する中高進学・入試説明会最新情報

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平安女学院中学校・高等学校

卒業生インタビューOB Interview

高校3年生幼児教育進学コース 黒石さんの成長

卒業を間近にして、自分自身の成長について書き記してくれた一文は、本校の教育が求める本質そのものです。入学を検討されている多くの中学生のみなさんに届けたい手記です。

卒業を目前にした今、過去の自分と見比べて大きく違うところは自分を愛することができるようになったところです。 この学校に入学してから、自分を愛する、自己肯定感といった言葉を聞く機会が増えたような気がします。怒られるばかりで、何をやっても上手くいかない私にとって「自分を愛しましょう」という言葉は重く、耳にするたびに苦い気持ちになりました。嫌いだという感情よりもずっと深い失望感や惨めさでいっぱいで、自分を愛することがどうして必要なのか理解することができませんでした。毎日、「こんな私をどうやって愛せばいいんだ」、「愛せる箇所なんて見つかるはずない」と自分に言い聞かせ、自分を愛する資格なんて私にはないんだと思い続けました。こんな私が笑って良いはずない、こんな私が愛されていいわけがない、と。自分からの痛みにも、他人からの痛みにも鈍くなった、私に愛されていない私はとても惨めでした。
今、私は私自身を愛しています。どんなことがあっても揺らがないほどに、自分のことを愛しています。駄目なところがなくなったわけでも、自慢できるような長所があったり、功績を残したわけでもありません。ただ、他と比べることなく「これはこれで良いよね」と思えるようになったのです。人から褒められるようなものでなくても、些細な魅力を自分なら気がついてあげられる。ここも駄目だ、これも良くない、ではなく、どんなに小さなことでも自分自身が「悪くないよね」と気に入ってあげれば、それがまた一歩を踏み出す力になるのです。 そして、どれほど駄目な部分が目立って見えたとしても、情けなくなるほどの失敗をしてしまっても、自分の全てを否定する理由にはなりません。一つ嫌なところが見えてしまえば、糸に絡まったように次々と嫌な部分が見えてきますが、その連鎖はただ自分を悲しい気持ちにさせるだけでした。それに失敗をする度に、自分の全てを否定していたら、本来の反省して前に進むべきところから大きく遠ざかってしまうのです。私はこれに気がつくまでとても長い時間がかかってしまいました。
自分自身を愛することは人生においてもっとも心強い味方がいつもそばにいるようなものです。自分のすることやできたことをほめることも、失敗を乗り越えて前に進むことも、愛して、愛されている自分だからこそできることなのです。 私を愛している私がいることで、より強く歩んでいけるような気がしています。

2020年卒業生 黒石 了さん

教師インタビューteacher Interview

挫かない教育を守り育てます

本校の創立は1875年(明治8年)、まだ女子が望む教育を享受できる時代ではありませんでした。その上に「女は3界に家無し」と言われ、あらゆる場において、女性は人権も地位も認められない世の中でした。 そのような日本社会において、女性の能力を開花させるべく熱意を傾け、「小さくも温かな学び舎」を誕生させたのが本校創立者のキリスト教宣教師のミス・G.エディです。彼女は、「草花は下手に手をかけすぎなければ自分で成長する」との思いで「どの子も温かな見守りの中で、自ら成長を遂げる力が備わっている。」との教育観で本校教育をスタートさせました。この考えは今も大切に受け継がれています。
さて、創立から146年目を迎えた現在でも、「女性の能力が開花できている」とはいいがたい現実があります。日本では、教育分野ですら、大学合格ラインが男女で差を設けている現実には唖然とさせられたのはつい最近でした。雇用問題も非正規雇用が多い女性に、コロナ下ではさらに「雇止め」の波が押し寄せています。毎年公表される「ジュエンダーギャップ指数2021」(国際経済府l-ラム調査)の結果は156か国中120位です。
 本校が女学院として存続する意義は「女子の能力や可能性や希望を挫かない」ということです。私は、生徒たちにノーベル賞受賞者のマララ・ユスフザイさんの話をよくします。その時にはいつも、女子教育に力を注いだ彼女の父のジアウディンさんの言葉を想起します。
「人口の半分を占める女性たちの力を信じていないのならば、その国は片方の翼で飛んでいるようなものです。鳥は一つの翼では飛べない。二つの翼が必要です。」社会が、家庭が「女の子の翼を切らない」ためには、すべての人々が、あらゆる場面において、男女平等を実現させる歩みを止めないことです。そのためには、男性はもちろん女性も意識を変えることです。そのためには教育が重要です。
本校の教育の土台はキリスト教の教えです。
「すべての人が愛される存在である」「すべての人は神から賜物を与えられている」この教えに基づき、「大切な存在であるあなたの賜物を磨き育む」ことに本校のミッションがあります。
 本校を巣立つ時、どの生徒も、「自らの存在価値を自覚し、自らの成長を実感できる」ことを願い日々の教育を進めています。その願いに生徒たちはしっかりと答えるべく成長を遂げています。

校長 今井 千和世

平安女学院が大切にしている取り組み

朝の礼拝
毎朝授業が始まる前の10分間、神さまに感謝と賛美をささげる礼拝をそれぞれの教室で、週に1回は学年ごとに(中学は全校で)チャペルで行います。短い奏楽を聴きながら心を静めた後、聖歌を歌い、聖書のみ言葉を聞き、チャプレンや先生方によるその週の聖書やテーマに沿ったお話に耳を傾けます。多様なお話を心に留めながら、自分の考えや思いを巡らせます。教室での礼拝の週に2回(中学は週に1回)は、クラスメートの書いた文章の発表を聞きます。そして、お話の後は、心静かに、その日一日が神さまに祝福され、愛ある人とならせてくださいと祈ります。たった10分の短い時間ですが、心も体もリフレッシュして一日をスタートさせる豊かな時間となっています。

地域とつながり 学びを広げる

東日本大震災被災地応援実行委員会活動
2011年3月11日、2時46分 東日本を中心として激震が走りました。その後大津波が街も人も容赦なく襲いかかり、これに伴い福島第一原子力発電所事故をまねきました。(15,899人の死者、行方不明2,526人、重軽傷者6,157人<2021,3,10現在>)2021年で10年を迎えた今も、ふるさとに帰還できず避難生活をしている人々や、震災関連死も発生しています。
本校では災害発生後1か月後に、高校三年生の手により被災地を応援する実行委員会が立ち上げられ、「被災地を忘れない」を合言葉に、気仙沼を中心に今日まで活動が継続されています。10年の歳月で被災された方々との交流も深め、被災地への訪問も行いながら学習も深める活動を進めています。また、毎月11日は、校舎前で「3・11=11円募金活動」に取り組み、被災地の現状を知らせる便り「轍」の発行も行っています。(轍はHP掲載)集まった募金は、毎年クリスマスプレゼントを被災地にお届けする費用に充てられています。
日本列島は、いつどこにいても地震災害に見舞われる危険性をはらんでいます。近年の気候変動は大洪水に伴う災害も誘発しています。無関係・無関心で済まさないことを心にとめながら、これからも暖かく優しい心でこの活動に取り組んでいきます。
また、「自分の命は自分で守ろう」の意味の理解を促進させ、日ごろの防災意識と準備を怠らない呼びかけも行っています。委員会活動としては、全校生の防災グッズを準備し配布も行っています。防災グッズの中身は、マスク・カロリーメイト・水・軍手です。

商店街での活動
大型店舗が増え、24時間営業のコンビニで買い物する人も増えていますが、町の商店街は身近に生活を支える大切な場所です。私たちの学校では商店街振興の各種イベントに積 極的に参加しています。近年はコロナのためイベントが中止になり寂しいですが、コロナ感染の心配がなくなれば再び参加します。

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