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高校受験で英検®取得は有利?優遇条件や加点の仕組みを解説

2025.07.16 更新日: 2025年5月30日

高校受験を受けるにあたって、英検®が評価の対象となるかどうか気になっている方もいることでしょう。本記事では、高校受験で英検®取得が有利になるかどうか解説します。さらに優遇条件や加点の仕組みもお届けするので、ぜひ参考にしてみてください。

英検®何級以上が高校受験に有利?

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英検を受験するにあたって、どの級以上を取れば優遇されるのか気になっている方もいることでしょう。高校受験で英検を利用する場合は、3級以上取得するのがおすすめ。難関校であれば準2級まで取れているのが理想です。

学校によって評価基準が異なるので、事前にどれくらいの級を取るべきなのかチェックしましょう。

英検®の仕組みをおさらい

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英検®は、全国で毎年約400万人以上が受験している英語検定試験です。1級から5級まであり、合計7つの階級があります。

最初の5級では中学初級レベルですが、級が上がるごとに試験の難易度がアップ。途中からはスピーキングの試験も入ってくるので、しっかり試験対策することが必要です。

【英検®の7つの級と特徴(※)】

1級 ・大学上級程度

・英語の4技能が完璧に使いこなせるレベル

・英語力に加え相手に伝える発信力や一般常識などが必要

準1級 ・大学中級程度

・エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題

・英語力に加え論理的に英文章が書けているか評価の対象

2級 ・高校卒業程度

・日常的なものから医療や社会など専門的な問題が出題

・高校英語の基礎が一通りできる理解できているのが理想

準2級 ・高校中級程度

・空所補充問題、長文の内容一致問題、長文穴埋め問題などが出題

・大学入学共通テストの対策におすすめ

3級 ・中学校卒業程度

・高校受験の英語と同じくらいのレベル

・中学英語の基礎ができているのが理想

・筆記試験に加えスピーキングテストが入ってくる

4級 ・中学中級程度

・5級に比べ出題形式や内容がより実用的なものが出題

・文法や単語力はもちろん長文読解力も求められる

5級 ・中学校初等レベル

・簡単な単語や文法力が必要

・英語の基礎固めにおすすめ

参照:“英検® 公式HP”参照

英検の詳細を見てみる

英検®受験のタイミング

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英検®を受験するタイミングは、中学3年生の1学期までの間がおすすめです。中学3年生の2学期となると高校受験の対策もしなければならなくなるので、学習面での負担がかかりやすくなります。

また難易度が高い級は落としてしまうこともあるので、なるべく早いうちから英検®を受けて慣れておくとよいでしょう。しっかり対策を行い、英検®合格を目指しましょう。

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高校受験に英検®取得は有利に働く?

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高校受験を受ける前に英検®を取得することで、高校受験に有利になる場合があります。例えば近畿大学附属高等学校(※)の入試の事例を挙げると、英検準2級、英検準2級などを取得していると当日の入試結果と比べて高い点数が適用されます。

ただし高校によっては英検®の優遇制度が設けられていないところもあるので、入試を受ける際は事前にチェックすることが必要です。

※“近畿大学附属高等学校 公式HP”参照

高校受験で英検®取得のメリット

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高校受験で英検®を取得するメリットは、先ほど紹介したとおり入試で有利になりやすいことです。しかし、そのほかにも英検®を取得するメリットはたくさんあります。

もしかしたら数多くの英検®を取得することで、受験のみならずいろいろな場面で有利になることがあるかもしれません。

内申点の加点につながりやすい

内申点とは、調査書に記載されている通知表の点数のこと。定期テストの結果や課題の提出状況、日頃の授業態度などから点数が評価されます。そんな内申点ですが、高校によっては英検®取得も評価の対象となっているケースがあります。

一般的には1〜2点程度の加点となりますが、内申点の点数基準が一歩だった場合は英検®の点数によって合否に大きくかかわることがあるかもしれません。

ただし高校によっては英検®が評価の対象外となっていることもあるので、事前にチェックしましょう。

英語力が身に着けられる

英検®を受験するメリットは、英語力が身に着けられるところです。単語や文法、スピーキング、ライティングなどさまざまな英語の技法が身に着けられるため、受験すればするほど英語力が身に付きやすくなります。

学校の授業では取り扱わない問題も出題されるので、英語力が身に着けられれば高校受験にも役立つでしょう。

入試対策に役立つ

英検®を受験するメリットは、高校受験の入試対策に役立つところです。英検®を通して単語や文法、長文読解などをマスターすれば、高校の入試問題でも解きやすくなります。

また英検®のような外部試験を受けることで、試験慣れしやすくなるのもポイント。たくさんの外部試験を受ければ受けるほど、高校入試当日でも緊張することなく試験本番に臨めるでしょう。

英検®の学習方法

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高校受験前に英検®を取得するメリットは知ったものの、どのような学習方法がよいのか頭を抱えている方もいることでしょう。

英検®で合格するためには、語彙力、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能を身に着けることが大切です。ここからは、具体的にどのように学習すればよいのか紹介します。

基本的な語彙力と文法力を磨く

英検®を受験するうえでは、まずは基本的な語彙力と文法力を磨くことが大切です。文法の問題や英作文、長文などで問題を解く際に、語彙力や文法力がないと解くことは難しいでしょう。

英単語や語彙などを身に着ける際は、ただ暗記するのではなく英文章で理解するのがポイント。英文章で覚えることで文法の仕組みも理解できるので、語彙力に加え文法力も身に付きやすくなります。

もし手持ちの単語帳に英文章が掲載されていれば、ぜひ単語と一緒に文法の仕組みも覚えてみてください。

ライティング力を身に着ける

英検®の学習では、ライティング力を身に着けることも重要。英作文を書く問題も出題されるため、文法の構造を理解するだけでは得点を取るのは難しいでしょう。先ほど紹介した語彙力をしっかり固めたうえで、日頃から英作文を書いて慣れることが合格への近道となります。

しかし、人によっては書き方が分からず英作文に苦手意識を持っている方もいることでしょう。もし英作文の問題で苦戦している場合は、学校の先生や塾の先生に添削指導をお願いし、正しい書き方を身に着けてみてください。

リスニングはひたすら耳で聞いて慣れる

英検®のリスニングは、ひたすら耳で聞いて慣れるのも1つの手段。リスニングで点数を取るためには、日頃から耳を英語に慣らすのが効果的です。

しかし、なかにはなかなか聞き取れず苦戦する方もいることでしょう。もしリスニングスキルが上達できない場合は、音声に習って音読をするシャドーイングがおすすめです。実際に声に出して音読することで、英文章の意味が理解しやすくなります。

慣れない方であれば、実際にリスニングで流れる英文章を1度読んでみるとよいでしょう。音読を通して文章の構造や語彙などが理解すれば聞き取りやすくなるので、諦めず何度でもリスニングの練習に取り組んでみてください。

スピーキング練習を徹底する

英検®3級以降は、2次試験でスピーキングや面接が行われます。試験の内容としては、いくつか質問が用意されており、それに対して答えていくのが特徴です。一見シンプルに見えますが、話せるよう準備しないと返答で苦戦するかもしれません。

スピーキング力を身に着けるためには、日頃から口に出して話す練習をすることが必要。もし自力で練習するのが難しい場合は、学校の先生または塾の講師にお願いをして面接練習をしてみるのもおすすめです。

日頃からスピーキング練習をし、本番でスムーズな回答ができるように準備しましょう。

過去問を解く

英検®で合格を獲得するためには、過去問を解いて問題に慣れることも重要です。過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や問題の形式を把握できます。もし同じ問題でミスがあったり、苦手な部分があったりした場合は、徹底的に復習し得点が取れるようにしましょう。

高校受験には英検®取得がおすすめ!

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本記事では、高校受験で英検取得が有利になるかどうか解説しました。高校によっては英検が評価の対象となる場合があるほか、受験対策や英語を身に着けることに繋がるため、取得しておくのがおすすめ。

受験する際は、最低でも3級以上合格するのが理想です。英検受験は高校受験以外でも役立つので、ぜひチャレンジしてみてください。