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高校入試の過去問はいつから取り組む?適切な時期や効果的な活用方法を解説

2025.07.16 更新日: 2025年5月30日

高校受験に向けた勉強で欠かせないのが、過去問の演習です。この記事では、いつから高校入試の過去問を解き始めるべきか悩む方に向け、理想的なタイミングの目安を紹介。過去問の効果的な使い方や勉強法、入試問題の入手方法まで幅広く解説します。

 

入試の過去問に取り組むべき理由

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高校受験に向けた勉強において、なぜ入試の過去問に取り組む必要があるのでしょうか。

過去問を解く主な目的は、以下の通りです。

試験の出題傾向を掴む
・試験問題の難易度を把握する
・自分の実力を知る
・苦手なジャンルや問題など自分の弱点対策に役立てる
・実際の問題で練習して試験慣れしておく

実際に出題された問題に取り組むことで、その学校ならではの特徴が見えてきたり、よく出る分野や形式がわかってきたりします。

また、今の自分に足りないことや必要な対策が明らかになってくるので、受験勉強の効率も上がるでしょう。

あらかじめ試験の特色や傾向を知っているか否かで、試験当日に大きな差が生まれます。万全の状態で試験に挑めるよう、しっかりと過去問の演習を進めましょう。

 

高校入試の過去問はいつから始めるべき?

理想的な開始時期は9月頃

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過去問に取り組み始めるのにおすすめの時期は、9月頃です。

夏休みで学習の基礎を固め、ある程度の力がついてきたタイミングだからです。10~11月になると、学校行事や定期テストなどで忙しくなる場合がほとんど。余裕をもって取り組める、9月が始めどきと言えるでしょう。

9月頃から始めて自分の弱点を克服し、12月頃からは本番と同様の感覚で、より本格的に取り組むのが理想的です。

 

中学の学習内容を8~9割理解したタイミングが効果的!

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中学校の学習内容を8~9割理解したタイミングも、過去問を始めるのにちょうどよいと言えます。

基礎が固まっていなかったり、習っていない範囲が多かったりすると、解ける問題は少ないでしょう。また、中学の学習範囲をすべて習ってから過去問を始めようとすると、十分な対策期間を確保できなくなります。

そのため、8~9割程度の内容を理解したタイミングで解き始める、余裕を持った学習計画をおすすめします。

 

高校入試を突破!効果的な過去問の活用方法

高校入試の過去問は何年分・何周解くべき?

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年度によって難易度や形式が変わることがあるので、高校入試の問題は何年分かをさかのぼって解いておきましょう。

第一志望など志望度の高い学校は、最低でも3年分、理想は5年分を解いておきたいところです。その際、直近の傾向を掴むために、年度の新しいものから着手することをおすすめします。

また、高校入試の過去問は一度解いて終了ではありません。期間をあけながら3周は解き、実力につなげましょう。

 

過去問は本番のつもりで時間を計って解く

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解答の時間配分を考えることも、過去問演習において重要です。時間を計りながら解答し、本番と同じような気持ちで取り組みましょう。実際の試験時間内にすべて解答できるか試し、今後の作戦や配分を考えるのに役立ててください。

解くのが2回目以降は、問題集やダウンロード素材にある実際の解答用紙を使うと、より本番に近い状態で取り組めます。

 

解いたらすぐに答え合わせと復習を行う

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過去問を解き終えたら時間を置かず、すぐに答え合わせを行いましょう。そして記憶が新鮮なうちに、自分が間違えた問題の復習に取り組んでください。

苦手を明らかにし、その箇所を重点的に復習・類似問題で演習するサイクルで、だんだん力がついてきます。

間違えた問題の解き直しは、答え合わせを終えてすぐのタイミングではなく、解説を読んで解法を理解した後に行いましょう。

 

併願校の過去問にも取り組む

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第一志望の対策にばかり力を入れてしまいがちですが、併願校の過去問にも取り組んでおくべきです。最新から過去3年分の問題は解き、直近の傾向を把握しておきましょう。余裕があれば、併願校も複数回解き直しができるとベターです。

併願校の過去問とはいえ、本命への対策にもつながりますし、学校によっては難しい問題が出る場合もあります。

受験当日に焦らないよう、併願校についてもバランスよく対策しましょう。

高校入試の過去問の入手方法

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高校入試の過去問は、書店や通販で購入可能です。学校や塾で貸出をしている場合もあるので、すべての受験校の過去問をそろえるのが大変な場合は、それらを活用するのも一つの手。また、受験したのが直近であれば、同じ学校を受けた先輩から譲ってもらうのもよいでしょう。

公立高校の過去問は、都道府県の教育委員会のページに掲載されています。無料なので、ダウンロードして活用してみてください。

合格に向けて高校入試の過去問を有効活用しよう

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当日存分に力を発揮できるよう、9月頃からコツコツと過去問に取り組み、しっかりと復習も行ってみてください。3~5年分の過去問を2周以上解けるよう、勉強の計画を立てるのがおすすめです。

志望校合格を目指し、過去問をうまく使って受験勉強を進めましょう。