高校で友達を作るためには?良好な関係を作るポイントも紹介

4月の入学が近くなると、新たな高校生活でワクワクするでしょう。しかし、高校で友達ができるか不安に感じる方は少なくありません。本記事では、高校での友達の作り方を紹介します。さらに、友達と良好な関係を作るポイントも解説するので、入学前にチェックしてみてください。
高校での友達作りでよくある失敗

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充実した高校生活を送るために、入学直後の友達は重要と考える方もいるでしょう。しかし、「出遅れてしまった」「話しかけられず5月になっても友達が作れなかった」と嘆く方は少なくありません。
高校での友達作りで、よくある失敗の例をまとめました。入学前に失敗のポイントを押さえ、入学後の友達作りに役立ててみてください。
・話しかけるチャンスを逃した
・入学前にSNSでグループができていて出遅れた
・受け身がちになってしまった
・距離感が近すぎた
・自分の失言でクラスメイトを傷つけてしまった
高校の友達作りのきっかけ

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いざ友達を作ろうと思っても、どのようなシチュエーションで友達作りをすればよいのか分からない方もいるでしょう。
しかし、教室や部活、授業など友達作りのチャンスはたくさんあります。一声かけるだけでも、会話するきっかけが見つかるかもしれません。
入学式
入学式は、高校の友達作りの絶好のチャンスです。入学式は誰しもが新しい友達を作りたいと考えているので、入学式前後のクラスで積極的に声をかければ会話のチャンスがつかめます。
とはいえ、高校によっては1クラスあたりのクラスメイトの人数が多いでしょう。もし話しかける人で迷った場合には、まずは自分の座席近くの人から声をかけるのがおすすめです。
自己紹介を通して趣味や部活などクラスメイトとの共通点が見つかれば、さらなる親睦が深められるでしょう。
オリエンテーション
高校の入学式後は、自己紹介や健康診断、体力測定、校内探索、課外授業など多くのオリエンテーションが設けられています。オリエンテーションはクラスメイトと多く関わる機会でもあるため、積極的にコミュニケーションを取れば自然と友達関係が作れるでしょう。
部活
友達作りのチャンスといえば、部活。部活は共通の目的を持った人が入部してくるので、友達を作りやすいです。練習や大会などを通して一緒に切磋琢磨すれば、いつの間にかよい友達になっているでしょう。
例えばクラスで友達ができなかったとしても、部活で友達を作れば充実した高校生活を過ごせます。部活の時間はもちろんのこと、昼休みに集まったり、放課後遊びに行ったりというようなことがあるかもしれません。
授業のグループワーク
高校で友達作りのチャンスをつかめる機会、授業のグループワークです。多くのクラスメイトと交流を深めていたとしても、意外にもクラスでは話していない人は珍しくありません。
しかし、授業のグループワークで話していない人と話すことで親睦を深められる可能性があります。とくに少人数のグループワークを必要とする実験や調理実習などの授業は会話の頻度が多くなり、授業以外でも親しくなるかもしれません。
体育祭や文化祭
たとえ入学式に友達を作れなかったとしても、まだ諦めるのは早いです。高校では体育祭や文化祭などのイベントが設けられており、友達を作るチャンスがあります。
例えば、体育祭であれば本番までの練習が挙げられます。とくに二人三脚や大縄跳び、騎馬戦など複数人で競う競技は親睦を深めやすいです。練習で一緒に切磋琢磨すれば、いつの間にか仲良くなっているでしょう。
一方、文化祭の場合は本番はもちろんのこと、準備期間でも友達を作るチャンスがあります。出し物作りや劇の練習などでクラスメイトと協力すれば、自然と仲良くなれるでしょう。
SNS
高校の友達作りでは、SNSの活用が欠かせません。クラスメイトとLINE交換をすることはもちろんのこと、X(旧Twitter)やInstagramなどでフォローしあえば会話のチャンスがあります。
普段の高校生活で親睦がなかったとしても、SNSでのやり取りをきっかけに仲良くなれるかもしれません。
授業やテストのことはもちろんのこと、部活や趣味、恋愛など豊富な話題で友達関係を作りましょう。
高校で友達作りをする際のポイント

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入学式やグループワーク、イベントなど友達を作るチャンスがあったものの、どのように話しかければよいのか分からず、友達作りで苦労する方もいるでしょう。
ここからは話しかけるコツはもちろんのこと、具体的なコミュニケーションの取り方を紹介します。
笑顔で話す
高校で友達作りをする際は、まずは笑顔で話しかけましょう。心理学では初めて対面した際の印象が、その人のイメージとして残りやすいといわれています。そのため、初対面での接し方で友達が作りやすいかどうか左右されやすいです。
明るく笑顔で接する人と暗くうつむいた人と比べた際に、どちらの方が話しかけやすいのかイメージすれば分かりやすいでしょう。
明るく笑顔で接する方であれば、「すぐ友だちになれそう」「話しやすい」「一緒にいて楽しい」とポジティブな感情を抱きやすいです。
しかし暗くうつむいた人だと、「話しかけにくい」「あまり仲良くなりたくないのかな」とネガティブな印象を抱きやすくなります。
このように印象は友達が作れるかどうかに左右されやすくなるので、たとえ話し下手であっても笑顔で積極的に関わりましょう。
共通点を見つける
高校の友達と親しくなりたい場合には、共通点を見つけることがポイントです。例えば趣味や部活、地元、家族構成、価値観など多くの共通点があることで、同じ境遇ということで親近感を抱きやすくなります。
共通点が多ければ多いほど話しのネタにもなりやすいので、コミュニケーションが苦手な方でも会話が長続きしやすいです。
昼休みや部活、休み時間など多くの方と話し、自分と同じ共通点がないか探してみてください。
連絡先を交換する
高校の友達と親しくなるためには、連絡先を交換するのがおすすめです。身近なコミュニケーションツールとして活用するなら、LINEやInstagramなどのSNSを活用してみるとよいでしょう。
気軽に友達登録をすることができ、チャットを通して校外でもやり取りができます。また通話機能やライブ機能などの機能も備わっており、テキストのみならず、直接電話でコミュニケーションが取れます。
共通の話題で、親睦を深めましょう。
一緒に遊ぶ機会を増やす
友達と仲良くなりたい場合は、積極的に一緒に遊ぶ機会を増やしましょう。教室や部活などでも友達の仲を深めることは可能ですが、さらなる関係発展のためには遊びに行くことも欠かせません。
丸一日遊ぶのが望ましいですが、部活やアルバイトなどのスケジュールで予定を組みにくい方もいることでしょう。放課後でも空いた時間で、気軽に遊びに行くのでもよいです。
地域によってはカラオケやボーリングなどの施設や公園などもあるので、ぜひ友達と一緒に遊びに行ってみてください。
相手の話にも耳を傾ける
高校の友達と仲を深めるためには、相手の話に耳を傾けることも重要です。たしかに自分の考えや価値観、意見などを伝えることも必要ですが、自分ばかり話をしてしまうと相手からは「私の話を一切聞いてくれない」と思われやすくなります。
相手が話そうとしている場合には、話を遮らず聞くことがポイント。相手の話を聞いた上で適切な返答をすることで、相手からは「話を聞いてくれる人」と好印象を抱いてもらいやすくなります。
しっかり相手の話にも耳を傾け、会話のキャッチボールを徹底しましょう。
高校の友達作りで良好な関係を構築するポイント

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せっかく仲良くなった高校の友達は、卒業するまで関係を続けたいところでしょう。しかし、友達関係が続かなかったり、途中で縁が切れてしまったりと頭を抱える方は少なくありません。
ここからは、高校の友達作りで良好な関係を構築するためのポイントを解説します。
適度な距離を保つ
高校の友達と良好な関係を構築するためには、適度な距離感を保つことが重要です。最初から馴れ馴れしく関わったり、距離を取り過ぎてよそよそしくしてしまったりすると相手によってはストレスを感じやすくなります。
とはいえ、適度な距離感といっても、どのように接すればよいのか分からない方もいることでしょう。
友達との適度な距離を保つポイントは、相手の表情や行動、言動などを観察し対応することです。距離感の取り方次第では、相手は行動に対するリアクションを取ります。
例えば距離が近すぎた場合に、嫌な表情をしたり、よそよそしい態度を取ったりするなど行動のパターンはさまざまです。性格がはっきりしている相手であれば、「距離感が近い」「離れてほしい」と指摘する場合もあります。
このような指摘に対して「嫌われたのではないか」と、思う方もいることでしょう。しかし指摘されたことに対し改善すれば、人柄に対して見直してくれる可能性があります。
友達の行動や表情、言動などをしっかり観察し、適切な距離感を保ちましょう。
自分らしさを見失わない
「相手に不快な思いをさせたくない」「嫌われたくない」という心理から、自分を抑えてしまう方もいることでしょう。しかし、このような自分を抑える行為はストレスがたまり、友達関係を続けることに辛さを感じやすくなります。
最初は嫌われたくないという思いから、自分らしさを表現することに抵抗を感じることがあるかもしれません。しかし、思い切って自分らしさを表現することで、相手にとっては「楽しい」「面白い」と思うこともあります。
自分を抑え込まず、ありのままの姿で友達に接しましょう。
本音で語り合う
高校の友達と良好な関係を構築するためには、本音で語り合うことも重要です。しかし、「相手に嫌われたらどうしよう」「関係に傷をつけたくない」と自分の意見を伝えずにいる方もいることでしょう。
しかし友達に対して言いたいことが言えず不平や不満などが蓄積され続けると、喧嘩や怒りなど、風船が破裂するように友達関係にひびが入る可能性があります。ひびの入り方次第では、関係を修復することは難しいでしょう。
このようなトラブルを起こさないためには、日頃から本音で語り合うことが欠かせません。友達と長く過ごしていると、自分の発言で相手を傷つけてしまう場面があるでしょう。
しかし、相手に対して謝ったり、自分の意見を伝えたりすることで良好な関係が構築されやすくなります。相手に嫌われることを恐れず、自分の思いや考えを積極的に伝えましょう。
相手を思いやる
本音で語り合う関係も重要ですが、相手を思いやる気持ちを忘れてはいけません。自己中心的な考え方で接してしまったり、一方的に自分の意見を通してしまったりすると、相手からは不快に思われやすくなります。
とはいえ、相手を思いやるといってもイメージしにくい方もいることでしょう。相手を思いやれるようにするためには、相手の気持ちや立場に立って接することです。
例えば友達が失恋で辛い思いをしていた場合に、相手の身になって辛さを共感したり、慰めたりすることで思いやりのある人と認識されやすくなります。
思いやりの心は良好な人間関係を作るのに欠かせない存在なので、相手の立場になって接するよう心がけましょう。
価値観が合う人と仲良くする
高校生活を充実させる上では、多くの友達を作った方がよいでしょう。しかし、単純に友達が多ければよいとは限りません。友達が多くなった分、価値観が合わなかったり、気疲れしてしまったりしやすくなります。
もし価値観が合わず居心地の悪さやストレスを感じる場合には、無理に付き合う必要はありません。たとえ少人数になったとしても、自分と価値観が合う人であれば充実した高校生活を過ごせます。
途中で友達を変えても問題ない
高校生活が長くなると、途中で友達が変わることは珍しくありません。例えば入学当初仲良くなった友達でも、部活の入部やクラス替えなどをきっかけに疎遠になる場合もあります。
友達を変えることは、高校生活を充実させる上でも重要。例えばインドアの友達からアウトドアの友達と関わるようになった場合に、これまで体験しなかった経験が増える可能性があります。
たとえ友達が変わったとしても悲観せず、新しい体験ができるチャンスとポジティブに考えましょう。
相手の悩みに寄り添う
友達と親しい中に中になると、友達関係や部活、恋愛などさまざまなことで悩みを相談されることがあるでしょう。相談してくる方は、その人に対して信頼感を抱いて話を持ち掛けることがほとんどです。
とくに頻繁に相談されることが多い方は、相手から信頼されていると認識してよいでしょう。
相談で注意しなければならないのが、一方的なアドバイスです。少しでも相手の悩みを解消しようと協力することはよいですが、一方的に解決策や意見を押し付けてしまうと相手にとっては「分かってくれない」と突き放されたような感覚を抱きやすくなります。
相手から相談を受けた際は、しっかり話を聞き共感するのがポイントです。相談相手は自分の心を分かってほしいという心理が働いているので、相手の悩みに寄り添いましょう。
友達とうまくいかなくなったときの対処法

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高校の友達と親しくなったとしても、関係がこじれてしまうことがあるでしょう。ちょっとしたことで友情関係に亀裂が生じ、どのように対処するべきなのか悩む方は少なくありません。
ここからは、友達とうまくいかなくなったときの対処法を紹介します。
1. 距離を置いて冷静になる
友達との関係がこじれると、関係修復のために説得したり誤ったりしようとする方もいることでしょう。しかし、このような行動は関係悪化につながりやすいです。
感情的になっている場合は冷静さを失っている可能性があり、どんなに説得しようとしても怒りを買ってしまう場合があります。
このようなトラブルが生じた際には、一時的に距離を置き冷静になる時間を設けることが重要。徐々に落ち着き冷静になれば、相手も落ち着きを取り戻します。反対に自分が感情的になった場合でも、距離を置くことが必要です。
2. 素直に気持ちを伝える
友達との関係がこじれてしまった場合には、素直な気持ちを伝えることもポイントです。けんかの原因の中には、言いたいことが言えなかったストレスから友達関係にひびが入るケースもあります。
しかし、けんかを期に自分の気持ちを伝えることで関係改善を図ることが可能です。気持ちを伝える際は、一人称と感情の言葉を入れるのがポイント。
例えば、「あの発言に対して私は悲しかった。」というように自分の気持ちを入れることで、相手にも受け入れられやすくなります。
3. 共通の友達に相談してみる
どうしても友達の関係が改善できない場合には、共通の友達に相談してみるのがおすすめです。第三者の視点を借りることで、具体的な対処法のヒントが得られやすくなります。
けんかした相手も共通の友達に相談している可能性があるので、本人の思いや考えなどが把握できるかもしれません。
4. 無理に修復しようとしない
なかなか関係が修復しない場合には、無理に関係を取り戻そうとする必要はありません。3年間の高校生活は、クラス替えや部活の入部などをきっかけに、友達関係が変化することもあります。
無理に元の関係に戻そうとせず、新しい人間関係を広げましょう。
5. 新しい交友関係を広げる
人によっては、1人または少人数のグループで高校生活を楽しんでいる方もいることでしょう。しかし、限られた人間関係だと関係が悪化したときに孤立しやすくなります。
良好な人間関係を作るためには、多くの方と交流を深めることも重要です。他のクラスや部活、SNSなどで、新しいつながりを作りましょう。
友達を作り充実した高校生活を送ろう

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本記事では、高校での友達の作り方を解説しました。充実した高校生活を過ごすためには、友達の存在感は重要といえます。
友達が多くなくても、とくに問題ありません。少人数でも充実した高校生活を過ごせれば、素敵な高校の思い出が作れます。高校で、心から信頼できる友達を作ってみてください。