私立高校の受験料はいくら?公立高校の違いと支払いポイントを紹介

私立高校の受験を考えている方であれば、気になるのが受験料でしょう。本記事では、私立高校の受験料や支払いのポイントについて公立高校と比べながら解説します。さらに入学に必要な費用についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
私立高校・公立高校の受験料は?

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私立高校の受験料は、一般的に2万円前後。令和4年度の東京都の平均検定料は23,119円(※1)ですが、あくまでも平均額なので受験する高校によっては受験料が異なります。
一方、公立高校の場合は一律で2,200円(佐賀県・福岡県は2,100円)と、私立高校と比べて低コストで受験できます。
※“東京都 公式HP”参照
受験料を支払うタイミングは?
私立高校の受験料の支払いで注意しなければならないのが、支払いタイミング。ほとんどの私立高校の場合は、出願後1週間以内に受験料を支払うのが一般的です。近年では、WEB出願が主流になりつつあり、クレジットカードやコンビニ決済などで支払えます。
ただし、学校によっては指定の納付書で支払うこともあり注意が必要です。納付書の場合は郵送したことで支払いが認められるので、早いうちに支払い手続きを済ませましょう。
入学後の費用は?

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私立高校の受験に無事合格した後は、入学後の学費について考えなければなりません。受験費よりも入学後の学費がかかるので、どれくらいの費用が必要なのかチェックすることが重要です。
入学金
文部科学省の調査(※)によると私立高校の場合は71,844円、公立高校の場合は16,143円かかることが明らかになりました。
私立高校の中には、公立高校合格発表まで支払いを待ってくれる「延納制度」を導入している学校があるので、受験前にチェックしておくとよいでしょう。
※“文部科学省 公式HP”参照
入学後の費用の内訳
文部科学省の調査(※)によると、入学後の費用の内訳は以下の通りです。それぞれの内訳を比べると、学費にかなりの差があることが分かります。
公立高校(全日制) | 私立高校(全日制) | |
授業料 | 52,120円 | 288,443円 |
修学旅行費等 | 19,556円 | 26,549円 |
学校納付金等 | 32,805円 | 115,808円 |
図書・学用品・実習材料費等 | 53,103円 | 64,259円 |
教科外活動費 | 39,395円 | 47,013円 |
通学関係費 | 91,169円 | 129,155円 |
その他 | 4,970円 | 7,291円 |
※“文部科学省 公式HP”参照
授業料
文部科学省の調査(※)では、公立高校の授業料は52,120円ですが、私立高校の授業料は288,443円となっており、大きく学費の差が開く要因となっています。
授業料は3年間支払い続けるので、受験校選びのときに確認しておきましょう、
※“文部科学省 公式HP”参照
施設費・その他
授業料以外でも学校の施設やその他で費用が必要となります。図書、学用品、実習材料費等や教科外活動費などはそれほど差がないですが、学校納付金等に大きく差があります。
費用捻出が難しい場合は公的補助を利用しよう!

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家庭によっては、受験料や学費の支払いが難しいところもあるでしょう。もし受験料の支払いが厳しい場合は、国や地方自治体の公的補助を活用するのがおすすめです。公的補助を活用することで、ある程度の学費の支払いを低コストに抑えられます。
高等学校等就学支援金制度
高等学校等就学支援金制度は、国の代表的な助成金制度。授業料に充てるための制度となっており、国公私立問わず該当項目に当てはまれば支援が受けられます。受給できる人は、日本国内に在住し高校に通っている方で、世帯年収が約910万円未満の生徒が対象(※)です。
文部科学省の公式HPで高等学校等就学支援金制度に関する内容が記載されているので、ぜひチェックしてみてください。
自治体独自の費用支援制度
もし授業料のみの支援では学費の支払いが厳しい場合は、自治体独自の費用支援制度を利用するのもおすすめです。
例えば東京都の場合は授業料軽減助成金による支援を採用しており、国の就学支援金と合わせて利用することが可能です。また大阪の場合は私立高校に特化した私立高等学校等授業料支援補助金制度を設けています。
このように地方自治体によって教育支援が受けられるので、自分の住んでいる地域ではどのような学費支援が受けられるのかチェックしてみてください。
受験料を確認して自分にあう私立高校を探そう!

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本記事では、私立高校の受験料と入学後の費用について解説しました。私立高校の場合は、公立高校と比べて受験料が高く入学後の費用もかなりかかります。しかし高等学校等就学支援金制度や自治体独自の費用支援制度などを活用すれば、私立高校の学費を抑えることが可能です。受験料をしっかり把握し、私立高校の受験に臨んでみてください。