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私立高校の入学金相場はいくら?授業料の目安や支払えないときの対処法も解説

2025.07.16 更新日: 2025年5月28日

 

私立高校の入学金は公立高校よりも高いのが一般的。「相場はいくら?」「いつまでに支払えばいいの?」など疑問に思っている方に向けて、本記事では私立高校の入学金の相場や入学金以外にかかる費用、いつまでに支払えばよいのか、支払えないときの対処法について詳しく解説します。

私立高校の入学金の相場はいくら?

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令和4年度の文部科学省の調査によれば、私立高校の入学金は平均164,196円(※1)です。一方、公立高校の入学金は基本的に5,560円(※2)、国立高校は56,400円と統一されています。

そのため公立高校や国立高校と比較すると、私立高校の入学金相場はかなり高いことがわかります。

※1:“文部科学省 公式HP”参照
※2:福岡県、佐賀県、鳥取県、宮崎県は5,550円

私立高校の入学金はいつまでに払う?

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私立高校の入学金は、基本的に合格発表の数日後に支払います。しかし、公立高校の合格発表を待ってから入学金を支払いたいという方も多く、延納制度を利用できる高校も多いです。

公立高校の合格発表まで入学金の全額を待ってくれる場合もあれば、一部は前払いが必要なケースもあります。各私立高校によってそれぞれ制度が異なるため、事前に募集要項や入金締切日を必ず確認してください。

入学金以外にかかる費用もあるため注意

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私立高校では入学金以外にもさまざまな費用がかかるため注意が必要です。あらかじめどのような費用がかかるのかを具体的に知っておくことで、事前の準備がしやすくなります。

<入学金以外にかかる主な費用>

  • 授業料
  • 施設整備費等
  • そのほかの費用

 

「予想以上に費用がかかった」「お金が準備できなくて、期限までに支払えない!」という事態を防ぐためにも、それぞれどのくらいのお金がかかるのか確認しておきましょう。

授業料

令和4年度の文部科学省の調査では、私立高校の授業料の相場は445,174円(※)と発表されています。私立高校の授業料の平均は年々増加傾向にあり、事前の準備が必須です。

また平均の445,174円は年額なので、入学時だけでなく2、3年生になった際も支払わなければいけないことを念頭に置いておきましょう。

“文部科学省 公式HP”参照

施設整備費等

令和4年度の文部科学省の調査によると、私立高校の施設整備費の相場は149,510円です(※)。

施設整備費とは、校舎や体育館、図書館などの維持管理費や、パソコン、冷暖房設備の購入費などを指します。

一般的に施設整備費は入学時のみ支払うことが多いですが、学校によっては毎年支払う場合もあるため注意しましょう。入学金と授業料、施設整備費をあわせると、私立高校の入学時には758,880円の費用が平均してかかります。

“文部科学省 公式HP”参照

そのほかの費用

私立高校では入学時以外にもさまざまな費用がかかります。例えば下記のような費用がかかるのが一般的です。

  • 修学旅行費
  • 納付金
  • 学用品購入費

 

上記に加え、家庭によっては通学関係費や塾代等が含まれます。私立高校の入学を決めた場合は、100万円程度を事前に準備しておくのがおすすめです。

私立高校の入学金は返還してもらえる?

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入学金の延納制度があると前述しましたが、高校によっては公立高校の合格発表の前に一部または全額を支払わなければならないケースがあります。

そういった場合、原則として入学金は返還してもらえません。私立高校の入学金は、入学するための権利をキープするためのお金とされているため、入学を辞退しても返還請求できないのが一般的です。

ただし、ケガや病気で入学できなくなった場合や学校が閉校した場合などは返還してもらえる場合もあるので、学校側の規定を確認しておきましょう。

私立高校の入学金が支払えないときの対処法

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ここからは「入学金が高額すぎて支払いが間に合わない」「事前にお金を準備できなかった」という場合の対処法について解説します。対処法には主に下記のようなものがあるので、自分にあった制度を活用してみてください。

  • 教育一般貸付に頼る
  • 自治体の制度を利用する
  • 奨学金を活用する
  • 高校に相談する

 

 

教育一般貸付に頼る

私立高校の入学金が支払えない場合、教育一般貸付を利用するという方法があります。教育一般貸付とは日本政策金融公庫が行っている制度のことで、子ども1人につき上限350万円(※)までを固定金利2.40%(※)で借りられるのが特徴。

奨学金との併用や受験前の申し込みも可能で、かつ高校や高等専門学校など幅広い学校に対応しています。利用条件には世帯収入の上限額が設けられているので、詳しくは公式HPで確認してみてください。

“日本政策金融公庫 公式HP”参照

自治体の制度を利用する

私立高校の入学金が支払えない場合、自治体の制度を利用するという方法もあります。多くの自治体では教育支援制度を設けており、入学金の一部または全部を補助してもらえる場合があります。

自治体によって詳細な支援内容や利用条件が異なるため、各自治体の公式HPまたは各市町村の窓口に問い合わせてみてください。

奨学金を活用する

私立高校の入学金が支払えない場合、奨学金を利用する方法も考えておきましょう。奨学金とは国や自治体、民間の奨学金財団などから教育費の支援を受けることで、主に返済義務のある「貸与型」と、返済義務のない「給付型」の2種類があります。

それぞれの奨学金制度によって対象者や返済が必要かどうか変わるため、文部科学省の公式HPや各自治体のHPをチェックしてみましょう。

高校に相談する

どうしても入学金を工面できない場合は、高校に相談してみるという方法もあります。多くの高校では、入学金の支払いに関する相談窓口を設けています。

経済的な事情で入学金の支払いが難しい場合、分割払いや延納などの猶予措置を検討してもらえる可能性があるため、一度相談してみてください。

私立高校の入学金相場を知って事前に準備しておこう

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私立高校では入学金以外にも授業料や施設設備費、修学旅行費などさまざまな費用がかかります。前もってどれくらいの費用がかかるのかを把握することで、事前の準備がしやすくなるはずです。もし私立高校の入学金の支払いが難しい場合は、本記事で紹介した対処法を参考にしてみてください。