私立入試と公立入試の違いは?知っておきたい私立受験の基礎知識を解説

受験生の中には、私立高校の入試に向けて準備を進めている方もいることでしょう。本記事では、私立高校の入試の仕組みについて解説。公立高校と異なるポイントや合格するための受験対策についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
私立高校の入試の特徴とは?公立高校と異なるポイント

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私立高校の入試の仕組みは、公立高校と異なります。例えば入試の仕組みは、公立高校だと一般入試、推薦入試、特色選抜などさまざまな種類がありますが、私立の場合は一般入試、単願推薦、併願推薦の3タイプが一般的です。
そのほかにも科目数や受験料などもそれぞれ異なるので、事前にチェックする必要があります。
公立高校 | 私立高校 | |
入試の仕組み | 一般入試、推薦入試、特色選抜、前期選抜など | 一般入試、単願推薦、併願推薦 |
科目数 | 5科目(国数英社理) | 3科目(国数英)
※学校によっては5科目 |
受験料 | 全国一律2,200円(※一部地域を除く) | 約2万円前後 |
受験数 | 原則1人1校 | 単願・専願推薦の場合は1校のみ
一般入試は複数受験が可能 |
入試日程 | 1月下旬~3月上旬
※都道府県によって推薦入試と一般入試の日程が異なる |
推薦入試:1月前半~2月前半
一般入試:2月 |
私立高校の入試形態は3つ!試験対策のポイントとは?

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先ほども紹介した通り、私立の入試形態は一般入試、単願推薦、併願推薦の3つです。それぞれどのような入試の仕組みはもちろんのこと、具体的な採点基準について解説します。
一般入試
私立高校の一般入試は、当日の学力検査の点数で合否が決まります。受験科目は国数英の3科目が一般的です。学校によっては5教科受験のところもあるため、志望校の科目数は必ずチェックしましょう。
私立高校の入試は科目数が少ないため、試験対策がしやすいです。ほとんどの学校では過去問と同じ傾向の問題が出題されやすいため、しっかり対策すれば合格できる可能性があります。
ただし難関校の場合は過去問や教科書などでは対策が難しい問題が出るところもあるので、事前に問題傾向をチェックしましょう。より志望校の出題傾向を詳細に知りたい場合は、予備校に問い合わせてみるとよいかもしれません。
単願入試
単願入試とは、合格後は必ずその学校に入学することを条件にした入試形態のこと。地域によっては専願とも呼ばれており、高校側が一定の条件を満たしていればそのまま入学することが可能です。
単願入試の合否判定は、中学校の内申点の基準と面接で決まります。より合格率を上げたい場合は、内申点の高さに加え英検や漢検などの資格や部活での実績などを積むとよいでしょう。
単願入試で注意しなければならないのが、受験校は1校しか受けられないことです。そのため、志望度の高い学校ではない限りは一般入試の受験を検討した方がよいでしょう。
併願入試
併願入試とは、その受験校の入試を受けつつも他の高校の受験が認められている入試方法です。代表的な例だと、公立高校1校受けて第2志望の私立高校を受ける併願優遇制度がイメージしやすいでしょう。
学校や自治体によっては、併願入試の仕組みが異なるためチェックすることが必要です。
併願入試の合否基準は、学力検査と面接、内申点の3つ。ほかの入試と比較して合否の基準が多いですがカバーしやすいのがメリットです。万が一学力検査の点数が多少低かったとしても内申点と面接でカバーできれば合格できる可能性があります。
もし第一志望校の合格に自信がなかったり、不合格だった場合の保険を掛けたりしたい場合は、併願入試がおすすめです。
公立入試の仕組み

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私立高校の入試を受ける方の中には、公立入試の受験も検討している方が多いことでしょう。もし公立入試の受験を控えている場合は、入試の仕組みを事前に知ることが必要です。
受験科目は5科目
私立入試と異なるのは、受験科目数です。私立入試の場合は国数英の3科目でしたが、公立の場合は国数英社理の5科目となります。受験科目が増えるので、しっかり試験対策を練ることが必要です。
一般推薦や特色選抜など推薦入試の種類が豊富
公立高校の推薦入試は、一般推薦や特色選抜、前期選抜などさまざまな推薦入試があります。学校によって名前に違いはありますが、私立入試と比較して合否判定の対象は増えるでしょう。
例えば、特色選抜の場合は調査書、面接に加え、小論文や作文、学校の独自調査、実技などを受けます。
学校によって入試の仕組みは異なるので、事前にチェックした上で対策を練ることが必要です。
受験校は原則1人1校
公立高校の場合は、残念ながら原則1人1校しか受けられません。そのため合格のチャンスは、1回の一発勝負となります。入学後後悔しないためにも、学校の情報を集めしっかり選定することが重要です。
もし公立高校の受験に自信がない場合は、私立入試の併願入試も検討してみてください。
私立高校の入試対策を徹底しよう

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本記事では、私立高校の入試の仕組みについて解説しました。公立高校と比べて筆記試験の科目数は少なくなりますが、過去問を解いて得点を取ることが重要です。そのほかにも単願や併願で入試を受ける方は面接対策や内申点の獲得に力を入れる必要があります。しっかり受験対策をし、志望校合格を勝ち取りましょう。