【私立高校受験】面接でよくある質問や回答例を紹介!面接に合格するための対策も解説

私立高校受験には面接がある場合があり、合格に向けて対策が必要です。本記事では、具体的な場面を想定しながら私立高校のよく聞かれる質問とその回答、ポイントや注意点を解説します。「高校受験の面接でよく聞かれる質問や回答が知りたい」「私立高校の面接に合格するために必要な対策が知りたい」という不安がある方はぜひ参考にして対策してみてください。
私立高校受験の面接は自分のなにが見られる?

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ここでは私立高校の受験の際に見られる項目について解説します。私立高校の受験の面接で見られる項目は以下の通りです。
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人間性や思考力
面接官は、コミュニケーション能力、協調性、責任感、誠実さなどを総合的に判断します。質問に対する受け答えや、表情、態度から人間性や思考力を読み取ろうとしているのです。
具体的には、以下の要素が評価されます。
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上記の要素は、高校生活を送るだけでなく、将来社会に出る上でも重要な資質です。面接官は、受験生の言動や表情から総合的に判断します。
熱意や興味関心
面接官は以下の点に注目して受験生の熱意や興味関心を判断するため、志望校を選んだ理由や、将来の夢について具体的に答えられるようにしておきましょう。
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面接で熱意や興味関心をアピールするには、以下の点に注意しましょう。
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「〇〇高校に行きたい」というだけでなく、なぜその高校なのか、高校生活で何を学びたいのかを明確に伝えるのがポイントです。
求める生徒像にあっているか
各高校にはそれぞれ求める生徒像があるため、面接を通して高校の校風や教育理念に合致しているかどうかを判断します。
例えば、面接の際によく聞かれるのは以下のような質問です。
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上記の質問に答える際には、事前に志望校についてしっかりと調べて、高校の求める生徒像を理解しておきましょう。
私立高校受験の面接でよく聞かれる質問と回答10選

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私立の高校受験では以下のような質問をされます。
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ここでは私立高校受験の面接で特によく聞かれる質問10選と回答例を紹介します。
1. 志望理由
面接官は、志望校の教育理念や校風に受験生が合致しているかを判断します。そのため、志望理由や将来の夢などを具体的に話しましょう。
事前に志望校についてしっかりと調べて、具体的なエピソードを用意しておくのがポイントです。
【回答例】
「貴校の『国際教育』に力を入れていることに魅力を感じ、将来は海外で活躍できる人材になりたいと考えております。中学時代には、英語部に所属し積極的に英語学習に取り組んできました。また、海外研修プログラムに参加し、現地の学生と交流する機会もありました。これらの経験を通して、異なる文化への理解を深め、国際的な視野を広げることができました。貴校に入学後は、英語力をさらに磨き、国際的な舞台で活躍できる人材となるために、積極的に学んでいきたいと考えております。」
2. 中学校で頑張ったことはありますか?
中学校生活で最も力を入れたことや経験を通して学んだことを具体的に説明しましょう。単に部活動や委員会活動などを挙げるだけでなく、そこから得られた学びや成長をアピールするのが重要なポイントです。
話が長くなりすぎない程度にエピソードを盛り込んでみてください。
【回答例】
「中学校では、吹奏楽部に所属し、部長として部活の運営に尽力しました。入部当初は部員不足で存続の危機もありましたが、積極的に新入部員勧誘をして、部員数を2倍に増やせました。また、練習メニューの改善や目標設定など、チーム全体の士気を高めることに努めた結果、コンクールでは過去最高の成績を収められて、チームワークの大切さを学びました。」
3. 長所・短所はありますか?
面接では、自分の長所と短所を正直に伝えましょう。長所を活かしてどのように貢献できるかアピールし、短所を克服するための努力も伝えると印象がよくなります。
回答例は以下のとおりです。
【長所】
「長所は、集中力が高いことです。一度決めた目標に向かって、最後までやり遂げる粘り強さがあります。例えば、中学2年生の時に英語検定2級合格を目指し、毎日3時間以上勉強を続けました。その結果、目標通り合格できたので、努力すれば必ず成果が出ると実感しました。」
【短所】
「短所は、完璧主義なところです。自分が納得いくまで物事をやり遂げようとしてしまうため、時間がかかってしまうことがあります。例えば、中学3年生の時に文化祭で発表するポスター制作を担当した際、デザインに納得できず何度も修正を繰り返した結果、提出期限ギリギリになってしまいました。この経験から、状況に応じて妥協点を見つけることの大切さを学びました。」
4. 趣味や特技はありますか?
趣味や特技の質問は受験生の個性や興味関心を把握するために行われます。趣味や特技について答える際は以下のポイントに気をつけましょう。
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回答例は以下のとおりです。
【読書】
年間100冊以上読むほどの読書家です。特に歴史小説が好きで、歴史上の人物になりきって考えることで、自分の視野を広げ、さまざまな視点から物事を見る力を養っています。
【スポーツ】
「中学時代は野球部に所属しており、レギュラーとして活躍していました。チームワークを大切にし、最後まで諦めずに努力することで、勝利を掴む喜びを味わいました。この経験を通して、協調性や粘り強さを身につけられました。」
5. 尊敬している人はいますか?
尊敬する人についての質問は、あなたの価値観や人柄を知るための質問です。尊敬する人物について答える際は、以下のポイントに気をつけて伝えましょう。
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【回答例】
「尊敬している人物は祖父です。祖父は若い頃から会社を経営しており、常に誠実で努力家でした。また、周囲の人々に優しく、困っている人がいれば助けようとする人でした。私も祖父のような誠実で努力家な人間になりたいと思っています。」
6. 入学してやりたいことや目標
入学してやりたいことや目標は、面接官があなたの将来への意欲や、本校でどのように成長したいかを判断する重要な材料となります。具体的なエピソードを交えながら、熱意を持って回答しましょう。
【回答例】
「部活動では、吹奏楽部に所属し、全国大会出場を目指します。そのため、日々練習に励み、演奏技術向上に取り組むだけでなく、チームワークを大切にし、仲間と協力して目標達成を目指します。」
7. 将来の夢や目標はありますか?
将来の夢や目標は、高校生活の目標や志望校への意欲を測るためによく聞かれる質問です。将来の夢や目標について質問された際は、以下のポイントに気をつけて答えましょう。
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【回答例】
「将来は、医師となって人々の健康に貢献したいと考えています。そのため、高校では生物や化学などの理系科目に力を入れた学習に取り組み、医学部進学を目指します。また、ボランティア活動にも参加し、医療現場の経験を積み、コミュニケーション能力を高めていきます。」
8. 得意科目・苦手科目はありますか?
得意科目・苦手科目について聞かれた時は、正直に回答して理由や克服に向けた努力をアピールしましょう。
回答例は以下のとおりです。
【得意科目が英語】
「英語は、中学1年生からずっと得意科目です。特に、英文法が好きで、問題集を解いたり、オンライン英会話でネイティブスピーカーと会話したりして、日々英語力を磨いています。将来は、英語を使って海外で活躍したいと考えています。」
【苦手科目は数学】
「苦手科目は数学です。特に、空間図形が苦手で、なかなかイメージがつかめません。克服するために、図形の問題集を解いたり、先生に質問したりして、少しずつですが苦手克服に取り組んでいます。」
9. 最近のニュースで気になっているものはありますか?
この質問は、受験生の「社会への関心」「情報収集能力」「思考力」などを判断するために聞かれます。
回答のポイントは以下の2つです。
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【回答例】
「私は最近、政治経済に関するニュースに注目しています。特に、直近の選挙の結果や経済政策の動向に関心を持っています。政治経済は私たちの生活に密接に関わっているため、常に最新の情報を知っておくことが重要だと考えています。」
10. 何か質問はありますか?
面接の最後には、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。質問の意図は受験生が学校や入試制度について疑問点や不安点がないかをチェックするためです。
質問の答え方のポイントは以下を参考にしてみてください。
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【質問の例】
授業内容や課外活動について詳しく教えてください。
生徒の自主性を尊重する校風とのことですが、具体的にはどのような取り組みがありますか?
高校受験の面接までに準備すること

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ここからは高校受験の面接までに準備する内容について解説します。高校受験の面接までに準備する内容は以下のとおりです。
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模擬面接で練習を重ねる
面接に慣れるために模擬面接を繰り返し練習しましょう。模擬面接では、以下の点を意識してみてください。
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模擬面接でも家族や先生の前で練習すれば、本番さながらの緊張感を味わうため、落ち着いて話せるようになります。模擬面接を通して弱点を克服するための対策を練りましょう。
志願理由書と自己PRをまとめる
志望理由書と自己PRは自身の魅力を伝える重要なツールです。書き方や伝え方のポイントを理解して準備しましょう。
「志望理由書」の書き方やポイントは以下のとおりです。
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「自己PR」の伝え方やポイントは以下のとおりです。
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しっかりと準備して、面接官に良い印象を与えるようにしましょう。
よく聞かれる質問に対する答えをまとめる
面接でよく聞かれる質問には以下のようなものがあります。
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質問に対する答え方のポイントは以下のとおりです。
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私立高校受験の面接では、事前の準備が不可欠です。志望校について調べ上げ、よく聞かれる質問に対する答えをまとめておきましょう。
私立高校受験の面接でのマナーや振る舞い

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私立高校受験の面接ではマナーや立ち振る舞いに気をつけましょう。
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ここからは注意点について1つずつ解説します。
身だしなみや立ち振る舞いをしっかりする
面接官は受験生の第一印象から人柄や性格を判断しようとします。身だしなみや立ち振る舞いをしっかりと整えておきましょう。
具体的には、以下のような点に注意が必要です。
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服や靴に汚れがないように注意が必要です。マナーを徹底して好印象を与える振る舞いを心がけましょう。
面接官へお礼の気持ちを伝えてから退出する
面接が終了したら、面接官へのお礼の気持ちを忘れずに伝えましょう。具体的に注意したいポイントは以下のとおりです。
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以下の伝え方の例も参考にしてみてください。
「本日は、面接の機会をいただきありがとうございました。面接を通じて貴校の教育理念や学習環境についてより深く理解できました。ぜひ貴校の一員として、精一杯努力したいと考えております。本日は誠にありがとうございました。」
面接室を出る際も、最後までていねいな態度を心がけたほうが好印象です。感謝の言葉を簡潔に伝えて退出しましょう。
面接室への入室や退室の際は正しい振る舞いをする
面接室への入室や退室の際にも、正しい振る舞いを心がけましょう。ドアの開け閉めや、座り方など、基本的なマナーを守ることが大切です。
具体的には、以下のような点に注意しましょう。
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会場から出るまで見られているという意識を持ち、最後まで気を抜かないことがポイントです。
私立高校の受験には例文やマナーを覚えてから挑戦しよう!

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本記事では私立高校受験の際に面接でよくある質問や回答例を紹介しました。面接までに質問や回答例だけでなく、振る舞いやマナーを身につけておきましょう。本記事を参考に私立高校の受験に向けて準備をしましょう。